先日、「みんなが大好きな乾燥室」というタイトルで記事を書かせていただきました。
そこから、なんだか次々に、工房で過ごした子供の頃の懐かしい記憶を思い出しました。
忘れていた記憶まで。
今日は、それをブログに書かせていただこうと思います。
おつきあいいただけたら嬉しいです。
先ずは、まもなく夏休みということもあり、夏の思い出です。
父が独立し、工房鈴蘭を立ち上げたのは私が小学校中学年の頃でした。
父がすることは何でもやってみたい、特に工作が大好きな子供でした。
学校が休みの日になると、自然がいっぱいの工房へ行くのが大好きで、
「今週も行く!今日も行く!」と父の車に早々と乗り込んだことを覚えています。
工房に着くと、一番最初に向かうのは乾燥室でした。
そして、父が漆塗りの仕事を始めると、空気中のごみなどが舞わないように、
塗りが終わるまで、外へ遊びに行く。
自然に囲まれた工房は、夏になるとオニヤンマがビュンビュン飛んでいて、
工房の中に入ってくることも日常でした。
虫取りあみと虫かごとを持って、トンボやセミ、バッタを追いかけ、汗だくになって遊んでいました。
(私が子供の頃は、今ほど、くま出没の話はほとんどありませんでした)
汗だくになって遊んだ後は、近くの川へ。
当時はまだ舗装されていない自然の川が残っていて、
水遊びに来る人もいる、本当にきれいな川でした。
山から流れてくる水は、夏でもびっくりするほど冷たくて、
汗だくになった手をつけると、とても気持ちよかったことを覚えています。
川の流れを観察したり。
冷たい水の上を、オニヤンマがビュンビュン飛んでいました。
しばらくすると
「終わったぞ~」と
父が声をかけてくれて、中に入り、おやつタイム。
おやつタイムが終わると、品物の包装など、簡単な仕事を手伝ったり。
仕事をされられるという感覚は全くなく、楽しい時間だったと記憶しています。
仕事が終わると、もちろん父の車に乗って帰ります。
父の車の中で、おしゃべりをする時間も大好きでした。
そして、いつもの道に近づくと、目の前に広がるこの景色が大好きでした。
夏は入道雲。
冬はたくさんの動物の足あと。
夕方は空が赤く染まり、夜は街の灯りが輝く。
今でも「ああ、きれいだな。何度通っても、この景色がやっぱり好きだなぁ。」といつも思います。
あの頃も。
そして今も。
工房からの帰り道は、
私にとってなんとなく特別な時間です。

工房鈴蘭の記録

公開中
📖 工房鈴蘭の記録 #1|子どものお絵描きから生まれた赤べこシリーズ
📖 工房鈴蘭の記録 #2|家族みんなでものづくりが始まるまで
📖 工房鈴蘭の記録 #3|工房鈴蘭らしい銀を作りたかった
📖 工房鈴蘭の記録 #4|みんなが大好きな乾燥室
📖 工房鈴蘭の記録 #5|工房で過ごした夏休み
公開予定
📖 工房鈴蘭の記録 #6|長年悩んでいた表現の正体



